仏教史研究ハンドブック
「仏教史研究ハンドブック」というのがありましてね。
原始仏教から、テーラワーダ、チベット、中国、朝鮮、日本の
全ての仏教を網羅した仏教総合書です。
しかし、購入するのは、いささか抵抗がありましてね。
どうも、今ひとつな感がするからです。
ところが、幸いに図書館にあったので、借りました。
で、借りてみたところ、案の定^^;
この本は、仏教の資料を説明したような総合書なわけですね。
ただ資料的な価値がありますので、
その辺りの整理には重宝します。
が、あえて購入しなくてもいいですね。
ただ、読んでいて勉強になったのは、
部派仏教の種類を伝える北伝と南伝の資料は、
それぞれ、異部宗輪論、島史であたっということ。
本覚思想は、大乗起信論がルーツであること。
修験道では、天台宗が本山派で、真言宗が当山派であると。
新宗教には法華系と密教系がほとんどであると。
前者は、大乗教、霊友会、立正校正会、創価学会
後者は、解脱会、辨天宗、真如苑、阿含宗
こういったことが整理分類されてまとめてあるので、
資料探しには、便利な一冊っぽいですね。
ちなみに、オウムは、中世の寺院と同じ存在ですね。
昔、そういうことを書きましたが、中世の興福寺や根来寺とかがそうです。
僧兵、武器の製造、悪徳ビジネスなどなど、
悪行の限りを尽くしたのが中世の寺院ですからね。
オウムと、そう変わりがなかったんですよ。
やはり、オウムは、中世の仏教や、チベット仏教で
悪業を重ねてきた人の生まれ変わりだったと思いますね。