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リズムには3種類ある

エレクトーン演奏を聴くのが楽しいんですね。
で、「リズム感」ってすっごく大切。

今日は、そんな「リズム感」のお話し。


そもそもリズムには3種類あります。
って、初めて聞く人もいるかもしれませんね。
ええ。

ところが、リズムには3種類あります。
どういうのか?
それは

・前のめり・・・ツッコミ気味、走る、
・ジャスト
・後ろのめり・・・遅れ

の3種類。

拍子に対して、少し早く叩いたり、演奏するのが、「前のめり」
拍子に対して、ピッタシに叩いたり、演奏するのが、「ジャスト」
拍子に対して、少し遅れて叩いたり、演奏するのが、「後ろのめり」


で、日本人の演奏は、「前のめり」が多いんですね。
圧倒的に多いんです。
で、「前のめり」は、ダサく感じられます。

というのも、焦ったり、弾き急ぐ感じが出てくるからです。
ツッコミ気味。
「あわてんぼうさん」の感じが出てきて、ちょっと落ち着きません^^;
格好悪い。

しかし、アップテンポで激し目の曲には、「前のめり」が合います。
また「前のめり」のリズムが「いい」と感じる人もいます。
性格的に、短気だったり、激しいとか、そういうところがあるかもしれませんね^^;
日本的なリズム感といえば、そういえます。
「盆踊り」がそうですからね。
「前のめり」のリズムです。


で、「後ろのめり」は、ちょっともたついた感じになりますが、
これがグルーヴ感を出します。
ノリノリのリズムですね。

で、「後ろのめり」は、微妙に「溜(た)め」た感じになって、
これがグっとくることが多くなります。
味わい深く聞こえます。
で、「後ろのめり」のリズムは、欧米人に多い。

なので、ロックは「後ろのめり」なのが多いんですね。
これが、「ズンズン♪」といった、
パワフルでビートに乗った格好いい感じになるんです。

「後ろのめり」は、ロックの名曲に多かったりします。
ちょっと事例を出してみましょう。

Back In Black/AC/DC


AC/DCの「Back In Black」。
ギター、ベース、ともに「後ろのめり」。
で、ボーカルが少し走っています。
この複合するリズムが、味を出すわけですね。


Ozzy Osbourne Bark at the Moon live


言わずと知れた「オジー・オズボーン」^^;
ジャストのリズムっぽいですが、
グルーヴ感バリバリです。


で、前のめり、ジャスト、後ろのめりのリズムが複合すると、
いい味が出てきます。
もっとわかりやすい事例を出してみましょう。
YMOです^^;

TONG POO - YMO 1979 LIVE at THE GREEK THEATRE


これね、ドラムの高橋ゆひきろさんは、前のめり。
少し早いタイミングで叩いているんですね。
ちょっと走った感じがします。

ところが、細野さんのベースは「後ろのめり」。
ちょっとモタついた感じがありそうでなさそうな、いい塩梅なリズムです。
で、この「後ろのめり」が、素晴らしいノリとグルーヴ感を出します。

特に「間奏」。
ブリッッジ。

延々とベースが続きますが、「後ろのめり」のリズムが絶妙なんですね。
「後ろのめり」は、フェイントをかけるかのような味わいもあります^^



で、話しを戻してエレクトーン演奏。
エレクトーン演奏にも、「前のめリ」、「後ろのめり」があります。

まずは、「前のめリ」気味な演奏。

安藤禎央さんのPandoraをエレクトーンで弾いてみた♪


岩内佐織 未来のトビラ


こちらの方は、「前のめリ」ですね。
リズムに対して、少し走り気味です。

日本人ですので、どうしても「前のめり」になります。
仕方ないんですね。



で、私が好きなaki929さん。
なんと「後ろのめり」なんですね。

OMENS OF LOVE / THE SQUARE オーメンズ・オブ・ラブ★YAMAHA Electone ELS-02C


これなんかいいですね。
いい塩梅のリズムに聞こえます^^

「後ろのめり」な演奏ですので、グルーヴ感が出ています。
うーん、いいっすね^^


ところが、アップテンポで弾き急ぐ感が必要な曲の場合、
「後ろのめり」では、少しもたついた感じになります。

Dancing in the mood / H ZETTRIO ★YAMAHA Electone ELS-02C


こうした興奮気味の曲とか、16ビートが連続するフレーズとかの曲では、
「ジャスト」か少し「前のめり」のリズムがよくなります。

コンピューティングしたような機械的な演奏が似合うからですね。
また興奮した感じが出てくるからです。



というわけで、今日はリズムのお話し。
3つのリズムですね。

事例にあげたアレクトーン奏者の皆さん、お上手に演奏しています。
ただ、リズムの事例としてあげさせていただきました。


それにしても「リズム」。
なんとなく「無意識」のうちに聞いているんですが、
微妙に違いがあるってことですね。

で、こういう「無意識」の領域に「気づき」が入ると、
魂の成長にもつながるってわけなんですね。