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火の鳥「終曲」:ストラヴィンスキーの名曲〜ロシア版「わびさび」が出ている低層アストラル界も含んだ作品

~Moana~Firebird Suite~


ストラヴィンスキーの名曲「火の鳥」。
不死鳥。
フェニックス。

曲名通りで、まさに不死鳥の如く、エネルギッシュな曲です。
パワフル。
熱い。

特にこの「終曲(フィナーレ)」。
大団円って感じです。
絢爛豪華。


で、動画は、アニメに合わせて少しアレンジしていますが、

・魔王カスチェイの凶悪な踊り
・終曲

が演奏されています。


「魔王カスチェイの凶悪な踊り」は、曲名通りです。
禍々しさが出ています。

「ジャン!」ってど迫力で鳴り響く
元祖「オーケストラル・ヒット」が効いているんですね。
迫力満点。

が、どこかコミカルで滑稽な響きもあるんですね^^;
不気味なリズムでノリノリって感じもします。


圧巻なのは「終曲」。
動画では1分40秒辺り。

途端に平和が訪れます。
まるで禍々しいものが去って、不死鳥のように蘇る。
フェニックス。
まさに「火の鳥」。

大団円って感じですね。
スペクタクル巨編の感動。

音による、この絢爛豪華なフィーナーレの表現と演出は、
すごいですね。
本当にすごい。


火の鳥」は、明と暗、聖と魔、光と闇のコントラストに彩られた傑作です。
音楽で、このような次元の違いを表現できることが素晴らしい。

ストラヴィンスキーの飛び抜けた感性といいますか、天才性はすごいですね。
これが20世紀初頭の1920年頃の作品です。

頭の中でオーケストラ演奏が鳴り響くんでしょうね。
すごすぎ。

昔は、一曲完成させるためにも、数ヶ月とか数年かかることもありましたので、
こうした禍々しい組曲を作るのは、相当なエネルギーを費やしたはずです。

てか、途中に入る禍々しい組曲と、ずっと向き合うことが、ちょっと怖い^^;
精神的に病みはしないかと。

いや、病んでいないと、こういう禍々しい曲と
長時間、向き合えないんじゃないかと。

ストラヴィンスキーの精神性は、どうだったんだろうかと気になるろころです。



ちなみにロシアの芸術作品には、この手の「異様」なものがあります。
ダークサイド、魔人の境涯を表現する類。
ええ。

が、ロシアって、日本の室町時代における幽玄なる怪しげな世界やら空気に
通じる不気味な暗黒パワーがあるんですね^^;

似ているんです。

日本には「わびさび」なんてゆー幽玄の精神があります。
が、これって低層アストラル界を表現したものです。
ええ。

最近、気づきましてね。

中世の「暗黒時代」の空気や感性が「わびさび」。
「わびさび」とは、仏教の「無常」を観念で受け止め、
さらに中世の暗黒時代が生み出したねじ曲がった産物です^^;

一言でいえば「低層アストラル界のマインド」です。
それを芸術化したのが「わびさび」。

「わびさび」って、内向きで陰気な低い境涯なんですね。
わかりやすくいえば、ド陰気で、暗い性根です^^;


で、そんな暗い精神性の「わびさび」は、
どこかロシアン魂とも通じるものがあります。

ストラヴィンスキーの「火の鳥」を聞いていてもそうですが、
低層アストラル界につながっているエッセンスがありますね。

さしずめロシア版「わびさび」ってところでしょう^^;

そうそう江戸時代の「あの世」文献は、
まさに「わびさび」の世界だと思います。