音圧戦争
「音圧戦争」という言葉をご存じでしょうか。
たぶん、音楽業界の方しか知らない言葉だと思います。
ザックリとわかりやすく言いますと、最近のJ−POPに代表される、
音量過大な音楽を制作する、音楽制作現場における戦いのことをいいます。
ますますわかんね?^^;
どういうことかといいますと、最近の日本の音楽もそうですが、
イヤホンで聞くことが多くなっていますので、
元々の音源、つまりCDにしろ、mp3、iTunesにしろ、
聞きやすくしているんですね。
で、その「聞きやすくしている」音響(サウンド)テクニックがあるわけなんです。
それが「音圧を一定にする」といった音響(サウンド)テクニック。
そもそも「音」というのは、小さい音(ピアニシモ)から大きな音(フォルテシモ)
がありますよね?
ピアノなんかわかりやすいです。
小さい音で弾いたり、大きな音で弾いたり。
まあ、「音量の差」ですね。
で、「音量」のことを、音楽制作の現場では「音圧」と言っているんですね。
ザックリと言えば。
で、この「音量の差」の違いを限りなく少なくすることを、
「音圧を一定にする」と言っているんですね。
要するに、「均一な音量」にしてしまうことなんです。
で、「音量の差を無くす」、つまり「音圧を一定にする」と、
いろいろと問題も出てきます。
小さな音もハッキリ聞こえるんです。
しかし、音量の差が無くなっていますので、
音が大きくなったり小さくなる「抑揚」が無くなってしまうんですね。
もっとわかりやすく言うと、均一な音で鳴り響く、
のっぺりした音楽になってしまうことなんです。
また、「均一な音量」にしよとすると、
低音が小さくなってしまうんですね。
低域の音は、その音自体のボリュームが大きくなります。
ところが、これが全体の邪魔になるためカットして、
中域をブーストして(上げて)、音量を均一化しようとします。
この結果、中域がシャカシャカ鳴って聞こえるようになるんですね。
事例を聞けばわかりやすいですね。
たとえば、これです。
【MV full】ジワるDAYS / AKB48[公式]
AKB48の音楽です。
これなんか、音の抑揚はありません。
音が、のっぺりと貼り付いた感じに聞こえます。
言っていることがわかりますかね?
音の抑揚がないんですよ。
ベターっとしている。
また中域がシャカシャカ鳴っているのがわかると思います。
中域とは、ヴォーカルの帯域を中心とした領域ですね。
低音などの低域の音が小さくなっているのがわかります。
ウーハー的なブンブンブン♪、ドンドンドン♪といった響きが
あまり聞こえません。
こんな塩梅で、音量の差を無くしてしまい、音圧が一定になってしまう。
で、これを実現しながら、作品として一応ちゃんと聞こえるように
修正することを「音圧戦争」と言っているんですね。
制作サイドでは悲鳴を上げるほどの地獄になるから「音圧戦争」。
「音圧戦争」は、音楽の制作している現場の方々を
悩ましてしまっているというわけなんです。
音圧を一定にする作業は、メチャ大変だといいます。
細かい修正テクニックも必要だといいます。
「マキシマイザー コンプレッサー」というプラグインを使って、
チマチマとした修正をするそうです。
が、これがメチャ面倒くさく、大変だといいます。
まさに「音圧戦争」。
「音圧戦争」といわれるほど、制作サイドを悩ます修正作業。
しかし、音圧を一定にすることで、音楽作品をつまらなくもしているという事実。
実際に聞くと、音楽がゴチャっと聞こえるのが多いですね。
なんかの塊のようにドンと聞こえますし、
音だけ前に出てきて、音の強弱が無い、味わいの無い音楽に
聞こえますね。
果たして、音圧を一定にする作業は必要なのでしょうか?
その点、昭和時代のレトロ音楽は、
音の強弱もあって、なんか自然に聞こえます。
荒井由実 - あの日にかえりたい
荒井由実「あの日にかえりたい」など、
録音時の演奏ミスを修正する「パンチイン」という
録音したテープそのものを切り貼りする作業の痕跡すら残っている
アバウトな録音ですが、でも味わいがありますからね。
最近の音楽に多い、「音圧一定」の処理をされた作品とは
明らかに聞こえ方に違いがありますね。
好みや、音楽によっても違ってきますが、
音圧戦争から解放された作品が、主流になるくらいが
いいんじゃないんですかね。
制作現場のエンジニアの
ちょー大変な作業は、本当に有益なのか。
いささか疑問もありますしね^^
【参考サイト】
◆音圧戦争について|Wired7i|note
https://note.mu/wired7i/n/nee94ffc0a7ae
たぶん、音楽業界の方しか知らない言葉だと思います。
ザックリとわかりやすく言いますと、最近のJ−POPに代表される、
音量過大な音楽を制作する、音楽制作現場における戦いのことをいいます。
ますますわかんね?^^;
どういうことかといいますと、最近の日本の音楽もそうですが、
イヤホンで聞くことが多くなっていますので、
元々の音源、つまりCDにしろ、mp3、iTunesにしろ、
聞きやすくしているんですね。
で、その「聞きやすくしている」音響(サウンド)テクニックがあるわけなんです。
それが「音圧を一定にする」といった音響(サウンド)テクニック。
そもそも「音」というのは、小さい音(ピアニシモ)から大きな音(フォルテシモ)
がありますよね?
ピアノなんかわかりやすいです。
小さい音で弾いたり、大きな音で弾いたり。
まあ、「音量の差」ですね。
で、「音量」のことを、音楽制作の現場では「音圧」と言っているんですね。
ザックリと言えば。
で、この「音量の差」の違いを限りなく少なくすることを、
「音圧を一定にする」と言っているんですね。
要するに、「均一な音量」にしてしまうことなんです。
で、「音量の差を無くす」、つまり「音圧を一定にする」と、
いろいろと問題も出てきます。
小さな音もハッキリ聞こえるんです。
しかし、音量の差が無くなっていますので、
音が大きくなったり小さくなる「抑揚」が無くなってしまうんですね。
もっとわかりやすく言うと、均一な音で鳴り響く、
のっぺりした音楽になってしまうことなんです。
また、「均一な音量」にしよとすると、
低音が小さくなってしまうんですね。
低域の音は、その音自体のボリュームが大きくなります。
ところが、これが全体の邪魔になるためカットして、
中域をブーストして(上げて)、音量を均一化しようとします。
この結果、中域がシャカシャカ鳴って聞こえるようになるんですね。
事例を聞けばわかりやすいですね。
たとえば、これです。
【MV full】ジワるDAYS / AKB48[公式]
AKB48の音楽です。
これなんか、音の抑揚はありません。
音が、のっぺりと貼り付いた感じに聞こえます。
言っていることがわかりますかね?
音の抑揚がないんですよ。
ベターっとしている。
また中域がシャカシャカ鳴っているのがわかると思います。
中域とは、ヴォーカルの帯域を中心とした領域ですね。
低音などの低域の音が小さくなっているのがわかります。
ウーハー的なブンブンブン♪、ドンドンドン♪といった響きが
あまり聞こえません。
こんな塩梅で、音量の差を無くしてしまい、音圧が一定になってしまう。
で、これを実現しながら、作品として一応ちゃんと聞こえるように
修正することを「音圧戦争」と言っているんですね。
制作サイドでは悲鳴を上げるほどの地獄になるから「音圧戦争」。
「音圧戦争」は、音楽の制作している現場の方々を
悩ましてしまっているというわけなんです。
音圧を一定にする作業は、メチャ大変だといいます。
細かい修正テクニックも必要だといいます。
「マキシマイザー コンプレッサー」というプラグインを使って、
チマチマとした修正をするそうです。
が、これがメチャ面倒くさく、大変だといいます。
まさに「音圧戦争」。
「音圧戦争」といわれるほど、制作サイドを悩ます修正作業。
しかし、音圧を一定にすることで、音楽作品をつまらなくもしているという事実。
実際に聞くと、音楽がゴチャっと聞こえるのが多いですね。
なんかの塊のようにドンと聞こえますし、
音だけ前に出てきて、音の強弱が無い、味わいの無い音楽に
聞こえますね。
果たして、音圧を一定にする作業は必要なのでしょうか?
その点、昭和時代のレトロ音楽は、
音の強弱もあって、なんか自然に聞こえます。
荒井由実 - あの日にかえりたい
荒井由実「あの日にかえりたい」など、
録音時の演奏ミスを修正する「パンチイン」という
録音したテープそのものを切り貼りする作業の痕跡すら残っている
アバウトな録音ですが、でも味わいがありますからね。
最近の音楽に多い、「音圧一定」の処理をされた作品とは
明らかに聞こえ方に違いがありますね。
好みや、音楽によっても違ってきますが、
音圧戦争から解放された作品が、主流になるくらいが
いいんじゃないんですかね。
制作現場のエンジニアの
ちょー大変な作業は、本当に有益なのか。
いささか疑問もありますしね^^
【参考サイト】
◆音圧戦争について|Wired7i|note
https://note.mu/wired7i/n/nee94ffc0a7ae