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アロハオエ〜アメリカに滅ぼされたハワイ王国の悲しさと歴史が背景にあるボサノバナンバー

ALOHA 'OE


アロハオエ
ボッサ好きのあっしの中でも、好きなナンバーです^^

このほっこり感。
タマりません(^o^)

で、小野リサさんの「アロハオエ」は、また格別な味わいがあるんですね。


でも、「アロハオエ」は、悲しいエピソードのある曲だったりします。

◎アロハオエ
https://ja.wikipedia.org/wiki/
歴史家のラヒラヒ・ウェッブの記録によれば、1878年にまだ若い王女であったリリウオカラニが、オアフ島北部のマウナヴィリという場所で、ある少女と軍人との別れの光景を目にして書いた詞であるとされており、一般的にはこれが定説となっている。

しかしながら歌詞の内容が、雨を共和制実現を目指す白人勢力、花を国民の暗喩と考えれば、王国の滅亡が目前となった当時の状況や女王の心情に驚くほど見事に符合することから、1883年初演説は強引な従属国化・併合に対する世論の反発を恐れた当時のアメリカ人による捏造ではないかと考える人も存在する。

少なくとも、仮に1878年に原型となる詞が作られていたとしても、クーデターにより王位を追われ、支持者の多くが投獄され、自らも反逆罪の汚名を着せられイオラニ宮殿に幽閉された女王が、この歌に滅びゆく祖国の悲哀を重ね合わせ、国民への感謝と惜別、あるいは再決起や支持を求める思いを込めていたであろうことは想像に難くない。

このような経緯もあってか、アロハ・オエのメロディーは後に、イエス・キリストの再臨による平和の回復を待望するという内容の歌詞が新たに付けられ、讃美歌[注釈 4]としても使用されている。


アロハ・オエ【訳詞付】- ティア・カレル



うーむ。
アロハオエには、なんとももの悲しい歴史が背景にあります。

そもそもハワイは、アメリカにとって軍事上、重要な拠点。
アメリカは、海軍国家です。
なので制海権として、ハワイは奪取する必要があった。

覇権国家になるためには、制海権がいかに大事か。

今中国が、東南アジアで、略奪の限りを尽くしていますが、
これも覇権国家になるためです。
一帯一路政策。
覇権国家への道です。

アメリカは、戦略的にハワイを奪い取ります。
それが、カメハメ王から続いていた王朝を終わらせること。

ワーグナーのような性格なアメリカ。

しかし、ハワイにしてみれば、
私たちの国を奪い取るだなんて、なんていうことか。


そうした中で、作られたのが「アロハオエ」。

歴史の重みの中、女王は、どこか達観した思いで、
歴史の流れを見続けている。

滅びゆく我が王朝。
ハワイ。

それを目にしながらも、心には淡々とした思いが浮かぶ。
それは決して攻撃的なものではなく、無常観に基づくもの。

移りゆくさまの中、存在の背後にある宇宙の意識を感じ
アロハオエ。

あなたを愛している。

リリウオカラニ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/

「アロハ」とは、「好き」という意味。
「オエ」とは、「あなた」という意味。

「アロハ オエ」とは
「あなたを愛しています」
という意味だそうです。


曲は、そんなに暗くなく、むしろ明るい感じ。
しかし、その奥には、悲しみがあります。
悲しみをこらえて、笑顔でさようなら。

なんとも大人な態度です。

が、おもいっきりその気持ちを吐露しても
よかったんじゃないかと思います。


アロハオエ。
根底には、祖国が消えゆく悲しみやつらさがありながら、
それを抑えて、表面的には何事もないかのように振る舞うかのよう。

なんか、そんな我慢している姿が、痛々しながらも、
こうして音楽になると、途端に、その痛々しさが薄れ、
どこか、ほのぼのとした極上ボッサになって聞こえてしまうのは、
「音楽マジック」故の現象なんでしょう。

そう、音楽には、心にため込まれたマイナスのエネルギーすら、
昇華・解消して、晴れ晴れとしてしまうマジックがあったりしますね。

そんな「マジック」が出ているのが、「アロハオエ」なのかもしれませんね。

って、後世の者が、勝手に言っているだけなんですけどね^^;